今シーズン最初の船上調査は無事出船することができました。最初北東風昼頃に止んで午後から南風というよくある風の吹き方。今回はまだ陸上から観察されていないカンムリウミスズメが確認できるか?が目的の一つになりましたが、城ケ島の沖合で辛うじて1ペアを見ただけで、やはり相模湾近海に少ない状況であることがうかがえました。ほかのウミスズメ類等も低調で「沈黙の春」のまま終わるかと思いましたが、城ケ島南西十数キロ沖の海域でカマイルカの大きな群れに連れ添うオオミズナギドリの鳥山の賑わいは見事で、アカアシミズナギドリの初認や海面に浮かぶクロアシアホウドリを間近に見るなどまずまずの船旅になりました。
<観察された海鳥>クロアシアホウドリ2、オオミズナギドリ1240、アカアシミズナギドリ2、ミツユビカモメ3、ウミスズメ2、カンムリウミスズメ2、ウトウ4など。ほか、カマイルカ50-100。
(写真は、左からカンムリウミスズメ、ミツユビカモメ、オオミズナギドリとカマイルカ。藤田惠代氏撮影)