「三浦半島の鳥 鳴き声データベース」について

野鳥は姿も美しいが、声も素晴らしく、私たちを楽しませてくれる。多くの鳥では仲間たちとコミュニケーションをとるために盛んに声を出し合っており、耳にする機会も多い。さえずりは特徴的で声から種名を当てることは容易だが、地鳴きは似通っていることが多く、難しい。この鳴き声データベースでは、1種類につきなるべく多くのさえずりと地鳴きを収録している。これを聞くと、例えばシジュウカラやホオジロでは複数のさえずりと地鳴きを発していることが分かるだろう。野鳥を観察する上で、鳴き声は非常に重要な手掛かりとなる。多くの鳴き声を知っていれば、姿を見るまでもなく種の存在を知ることができるだろう。ここでは三浦半島エリアで録音された音声のみ収録している。長い目で見たときに例えば、同じ地域で録音されたホオジロのさえずりが、年代によって変化していく様子が分かるかもしれない。また、三浦半島に生息している種類の声は他地域と違うと気付くきっかけになるかもしれない。鳥類のように容易に長距離を移動できる生き物に対して、特定の地域に限定することに意味はあまりないかもしれないが、音声による地域史料としての側面も考慮して今後も集積していく。

<特徴>

  • 三浦半島(葉山町・逗子市・横須賀市・三浦市)で録音した野鳥約150種(2019年4月現在)の音声を収録している。
  • 1種類につき、様々なパターンや様々な個体のさえずりや地鳴きを収録している。
  • 普通種ほど録音ファイル数が多い。

<注意>

  • 鑑賞用ではない。背後に車や飛行機などの騒音や人の会話などが収録されているものもある。

<同定>

  • 長年の経験を基に慎重に行っている。市販されている鳥類の音声CDや信頼できるWebサイトの音源と比較したり、難しい種類については一部専門家に同定を依頼している。
  • リップシンクロを確認しているケースは多くない。姿を確認していない場合もある。
  • 中には間違っているものが含まれている可能性もある。疑問に思うものも含め遠慮なく指摘してほしい。

    (問い合わせ先:三浦半島渡り鳥連絡会

<機材>

  • 主にPCMリニアレコーダーを使用。ほかにデジタルビデオカメラやコンパクトデジタルカメラのビデオ機能を使って録音したものも含まれる。

<音声ファイル>

  • 録音した音声は、始まりと終わりにフェード(音が徐々に大きくなり、徐々に小さくなること)をかけているほかは、特別に加工していない(間合いを短縮したりもしていない)。
  • 録音元ファイルは主にwave形式で録音している。しかし、容量が大きいという難点があるため、ここではmp3型式に変換して収録している。

<録音者>

  • 「三浦半島渡り鳥連絡会」会員

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